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咳のケア

咳の原因

せきは、肺を守るためにウイルスや細菌、ホコリなどの異物を外に追い出そうとする体の防御反応です。
追い出しきれないことによって感染が起こり、期間に炎症が出始め、のどの粘膜が腫れたり、気管が狭くなり、さらにせきが誘発されやすくなってしまいます。

咳が出始めたら

呼吸しやすいようお手伝い

①体位で工夫
▶︎基本は子どもが楽な姿勢が一番!赤ちゃんには縦抱っこがオススメ。

②咳の振動を吸収
▶︎咳き込むことで、上半身が揺れ体力が奪われてしまうので、抱き枕や縦抱っこで揺れ幅を少なくしてあげましょう。

③水分をとる
▶︎粘膜の乾燥による刺激を和らげます。冷たすぎると喉がキュッと収縮するので、常温〜ぬるめの温度で。
※咳の合間に一口づつゆっくりと

観察チェックポイント

まずは、子どもの様子をチェック

大きく下記3点を確認します
▶︎食べれる?
▶︎眠れる?
▶︎遊べる?


細かな観察点
□咳の音(ケンケン?)
□咳の持続性(咳が出始めたら止まらない…)
□鼻水

□息苦しさ(肩で呼吸・小鼻が膨らむ・胸が凹む)
□水分がとれるかどうか
□顔色・爪や唇の色(チアノーゼ)
□のどの痛みや声(掠れてないか?)

□時間
□症状はどうして気づいたか

落ち着いてきたら

環境を整え、心のケアも忘れずに

心に優しく
▶︎特に小さなお子さんは咳をするたびに「痛い」「苦しい」と思う経験から、「怖い」「いや」につながりやすいものです。
咳は自分を守ってくれているものと伝えてあげることも重要なケアの一つです。

環境に優しく
①加湿
▶︎加湿器や濡れたタオルを干すなど
②換気する
▶︎定期的に新鮮な空気を入れ換えて、新しい酸素を取り入れましょう。

体に優しく
①水分補給
▶︎喉が乾燥すると粘膜が刺激されやすく、咳が誘発されます。
水分をとると喉が潤い、病原体やホコリなどは胃に流れて一石二鳥!!
②呼吸のリズムを整える
▶︎「吸って・はいて…」とゆっくり深呼吸をリード
※背中をトントンゆっくーりすることでリズムを整えてあげましょう。
③体を冷やさない
▶︎着脱しやすい羽織などを利用し、体温調整を。
※体が冷えると気管支が収縮し、気道が狭くなりやすくなるので、子どもが汗をかかない程度に温めてあげましょう。
④マッサージをする
▶︎優しくなでるように、胸や背中をさすってあげましょう。
※たんの絡みをとるには、手のひらでたまごを持った感じで背中や胸のあたりをポンポンとたたくと、音の振動で、器官からはがれやすくなります。
→自分の胸でも試してみるといいかも!?

おうちの看護例

①姿勢・安静
▶︎前かがみで抱きついた姿勢は、重力に従って肺も下がり膨らみやすくなり、少しでも眠れると神経が興奮していた状態から落ち着け、咳も次第に落ち着いてきます。

②蒸気
▶︎熱がないならお風呂に入ってもOK!シャワーなどを使って湯気をたてて蒸気浴。蒸気によって粘膜は潤い、鼻も通りが良くなり気道が和らぎます。

③食べ物
▶︎のどに優しい食べ物や飲み物の他に、口腔内が潤うよう、ベビーなら歯固めなどでよだれが出てくるように促してみるのもいいです。また、あめも同様によだれが出やすいので効果あり。ただし、粉物(ビスケットなど)はむせ込む原因となるので要注意!

※眠っている時に咳き込みがひどい場合
ぐっすり眠れるまで、体を起こしてもたれる姿勢で抱っこしてあげると、お子さんはだいぶ楽になり深く眠れることがあります。抱っこだけでなく、クッションや布団などで背もたれを作ったり、大きいクッションに抱きつくように体を丸めると、親御さんも保育士さんも他のケアができますよ。

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