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子どもの発熱時のケア

熱の原因

子どもはとくに生後6ヶ月から3歳くらいまでは、よく発熱します。

子どもの発熱はほとんどが感染症つまり病原体の侵入によるもので、それも細菌とウイルスでは、 圧倒的にウイルスが多いといわれています。 病原体が侵入すると、それに対抗しようとしてからだの免疫反応(体内の温度をあげてウイルスなどの増殖・活性化を防いでいる状態)がおこります。 発熱物質がつくられるのもそのひとつで、熱はいわばからだが戦っているあかしでもあり、免疫力ができている証拠でもあるといえます。 熱自体はあまり問題がなく、高熱が続いてもそれだけで頭がおかしくなることはありません。

発熱がわかったら

①衣類を薄着にしてみる・1枚脱がしてみる・ゆったりした衣類に変更する
→季節によりますが、体に熱がこもらないように着ているもので調整し風通しをよくしてみます
②水分補給をする
→喉の渇きだけでなく、「こまめに少しづつ」を心がけて誘っていきます
お茶やお水、イオン水など
③安静にする
→熱があるときは、体の中にエネルギーが向くように体は休ませてあげるのが理想です
→激しい運動は避け、体を休めるように横になったり、絵本を読んだり。

④気持ちよく冷やす
→ひんやり気持ちのいい程度で構いませんので、氷枕を使ったり、脇や股関節など子どもが嫌がらない場所へ、クーリング剤や保冷剤などを利用して冷やしてあげましょう

観察チェックポイント

まずは、子どもの様子をチェック!

大きく下記3点を確認します
▶︎食べられる?(普段との違いを見ましょう)
▶︎眠れてる?(ぐずって起きてしまう)
▶︎遊べてる?(ぼーっとしてないか)
細かな観察点
体温(℃)→2時間ごとか心配な場合は1時間ごと_熱型をつけると変動が見れて便利です
□発汗
□おしっこの回数・量・色(普段との違い)
□他に症状はないか(咳・嘔吐・下痢・発疹など)

□水分が摂れているかどうか
□顔色
□本人の言葉
□抱っこした時の抱きつく力

□時間
□どのようにして気づいたか

落ち着いてきたら

環境を整え、心のケアも忘れずに

環境に優しく
▶︎窓(時々換気〜直接体に風は当てないように)
▶︎服(楽な服へ〜汗で濡れたら着替え)
▶︎敷布団(バスタオルを敷いて常に清潔に)
▶︎足元(冷感ないなら裸足が一番)

心に優しく
熱は体の免疫反応。
心の免疫も上げて外と内から子どもの持つ自然治癒力をサポート!

▶︎例
・がんばってるね
・だいじょうぶだよ
・いまがつらいね
・おうえんしてるよ


体に優しく

①こまめな着替え
衣服が汗で濡れると通気性が悪くなるので、適宜お着替えをします
②「気持ちよく」冷やす
氷枕は熱を受け取ってくれ、冷たさがなくならないようにこまめに替えます
しっかり眠れているなら、冷やすことにこだわらず、眠れることを優先してあげましょう
③水分補給
飲む元気がない時、氷一片を口に含んで舐める程度でも十分です

※体を温めて汗をかかせるのは効果あり?
・子どもの場合は自然が一番!もちろん、手足が冷えているなら温める必要があります。
子どもの場合、体温中枢が未発達なので発熱時にさらに発汗を促してしまうと、脱水や熱中症を引き起こしかねないので、子どもが気持ちよく過ごせるようにしてあげましょう。

おうちでの看護例

①子どものペースで安静
▶︎子どもは熱があっても元気いっぱいに見えることがあります。子ども体はうそをつきません。
しんどいとなれば、体は休めようとします。目の届く範囲で、疲れない程度に自由にさせてあげるのも安静の一つです。

②食事
▶︎発熱によるカロリーの消費と胃腸の疲労負担を考えて、油物や添加物は避けた食事にしましょう。
水分が摂りやすく、喉通りの良いものがいいでしょう。

③清拭(体を拭くこと)
▶︎体を拭くと皮膚が清潔になります。また、タオルからの水分が気化熱となってこもった熱を放出するお手伝いをしてくれます。
タオルを軽く絞って、ラップで包みレンジで20〜30秒(季節によって変動)
手で持ってぬるいかな?くらいの温かさで拭いてあげましょう。

※注意
高熱の場合、肌を露出することは避けたいので清拭まではせず、脇の下や首、陰臀部などのみ綺麗にしてあげましょう。

④大笑いで免疫力アップ
▶︎笑顔の中でも、声を出して笑うことは免疫細胞が活性化するとか…日頃から笑いのある生活を!
奥の手は、くすぐり作戦!でも、やりすぎは禁物ですよ。

 

※冷却シートは効果ある?
解熱効果はありませんが、貼ってあげることで「おねつがある」のマークだと楽しむ程度だったり、ひんやり感を心地よく思う程度に使うことは効果あり!


重要なこと

熱の原因と、熱以外の症状がむしろ重要です。

咳や鼻水、のどの痛みなどは急性鼻炎、咽頭炎、扁桃炎などいわゆるかぜ(感冒)の症状ですが、 よく熱も出ます。 咳がひどくなり、痰が出て、呼吸が苦しいと気管支炎や肺炎になっていることがあり、 熱も続くことが多いです。
急性胃腸炎では嘔吐、下痢、腹痛が3大症状です。 どこに病原体が感染するかによって熱にともなう症状が違います。

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