下痢の症状へのケア

下痢とは

下痢は、腸で水分を吸収することができず便が固まらない状態です。ウイルスや細菌の感染で腸粘膜に炎症がおきるとおこります。粘膜の炎症が強いと粘膜が剥がれ落ちてときどきどろっとしたものが便に混じることがあったり、粘膜からの出血が混じることもあります。

下痢はしていても機嫌がよければあまり心配はいりません。食欲はなくても水分をしっかりとっていれば体力はもちます。

しかし、水のような下痢が1日に何回もあったり、高熱や腹痛が続けばちょっと心配。ロタウイルスやノロウイルスによる腸炎は、嘔吐のあとに下痢が続きます。細菌性の腸炎は発熱や腹痛も強く、抗生剤や点滴が必要なこともあります。O157で有名な病原性大腸菌の出血性腸炎では重症になることがあるため検査や入院治療が必要となります。

下痢がひどくても3〜4日で自然に治る、あるいは下痢が続いていても食欲もあって元気、というときはあまり心配いりません。ただ、食べるものには気をつけて、消化の良いものをすすめましょう。
水分補給も忘れずに。